第2話 -運命の歯車-

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麻壬苗朱梨(オミナエシュリ) 「おはよぉ~!!香~!!」 瑞鳴香 「あ…おはよぉ~!!」 麻壬苗朱梨 「もぉ…相変わらず朝弱いんだから~」 瑞鳴香 「ごめんごめん これでも急いで来たんだけど… てかあの水樹って人芸能人並みだよね」 麻壬苗朱梨 「あぁ何かチラホラ聞こえてきたんだけど ファンクラ的な感じのもあるみたいだよ」 2人は会話をしながら チラチラ人集りを見ていた。 瑞鳴香 「何か軽そうな人ばっかで苦手だなぁ」 麻壬苗朱梨 「香は昔っから苦手だよねそういうの 小中とずっと一緒のクラスだったけど これっだけは変わんなぃもんね」 瑞鳴香 「確かにいえてる~ てかさ? 高校も同じで良かったよぉ~ 頑張って嫌いな勉強した甲斐が あったって感じ」 麻壬苗朱梨 「ホントだよね~ 2人で頑張ったもん… 栄養ドリンク片手に」 瑞鳴香 「ははははっ!! 間違いない」 麻壬苗朱梨 「ははははっ!!」 …と2人が笑ったその時、 人集りの中から1人の女子生徒が こっちに向かって歩いて来た。 黒百合咲希(クロユリサキ) 「ねぇ… さっきからあんた達なに横目でチラチラ見てんのよ うっとうしぃんだけど てかあんた達スッピン登校って ちょっとウケるんだけど バカじゃなぃの? それで自信あるわけ?」 瑞鳴香 (はぁっ!? しっつれいなっ!! 初対面で何様なのっ!?) 香はサークル勧誘での1件で 少し苛立っていたのもあり、 感情が表に出てしまった。 麻壬苗朱梨 (ヤバっ!!顔に出ちゃってるじゃんもぉ) 「す…すみません!! そういうつもりじゃなかったんです ごめんなさい!!」 瑞鳴香 「別にその水樹?って人に興味があるわけじゃないし 興味持たれなくてもいいし ただ人集りがあったから見てただけなんですけど 何でそこまで言われなくちゃいけないんですか?」 麻壬苗朱梨 (っだぁーっ!! 人がせっかくスルーしようとしてるのに 香のバカっ!!) 黒百合咲希 「ちょっと何それ喧嘩売ってるわけ?」 麻壬苗朱梨 「すみません本当にごめんなさい!!」 朱梨はそう言うと、 香の頭を押さえ無理矢理おじぎをさせた。 そして香の手をぎゅっと握ると、 振り返らず急いで玄関へと走った。 瑞鳴香 「ちょっ!ちょっと朱梨~!」 麻壬苗朱梨 「いいから教室上がるよもぉっ!」 そして2人は教室へと向かった。
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