◇◆戻らない関係◆◇

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あたしの足はただ進んでいた。貴人は友達との用事としか言ってなかったから、どこにいるかなんて分からない。 でも、ただ貴人に会いたくて、足を動かしていた。 そして偶然なのか、それとも必然だったのか、貴人の姿を人並み中見つけた。 映画館の前で一人立って、友達と待ち合わせているのかなと思った。 でも、その考えはすぐに浅はかだったと思い知らされた。 その待ち合わせた人が来た姿を見て。 「ごめん貴人~!待った?」 「全然。んじゃ、入ろうぜ」 「うん!」 .
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