雪の記憶

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ケンジは戸惑いながら聞き返した   『ユキって…お前、いつから好きなんだよ?』   『ずっとだよ、小学校のときからずっと』   『そうなんだ…そうゆーのもっと早く言えよ!』   『わりぃ…なんか恥ずかしくて(笑)』   コウは所々笑いまじりに話すがケンジは声が暗くなるばかりだった   『ユキだってきっとコウが好きだよ!絶対うまくいく!』   精一杯の強がりだった   『そうかな?じゃあ…クリスマスに言おうかな!』   『そうしな!頑張れ』   『おぅ!何かスッキリしたから帰るね』   『うん、じゃね』   こうして二人は暗い夜道を別々の方に歩き出した
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