雪の記憶

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ケンジはクリスマスだって言うのにうちでのんびりしていた   いや、のんびりはしていなかったのかもしれない   勉強をしていても貧乏揺すりをしたり、ソファーに寝転んでPHSを開き電話帳を見たりしていた   『ケンー、ずっと家にいるのも体が鈍るから犬の散歩に行ってきなさい!』   母さんからの声にいつもは嫌な散歩も今日は進んで行くことにした
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