初夏の音

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『ユキー!先に帰るよ?』   体育館の外から胸を刺すようなセリフと共に大きな声が体育館に鳴り響く   声のする方を見るとするとそこには笑顔が印象的な細身の男がいた   『いつも一緒になんて帰ってないでしょ!!お疲れコウちゃん』   ケンジはユキの返す言葉にホッとしたのもつかの間、次の瞬間にはバスケットボールを顔面に浴びる   一方は嫉妬から来る憎悪 一方は鼻血が出てる顔を痛そうに見つめる慈悲   これがケンジとコウの第一印象だった
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