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「お金なら心配しないで!私達が割り勘して奢ってあげるから」
「若人が親睦を深める場所って言ったら、やっぱりカラオケかボーリングでしょ!」
「その通りね」
「てな事で決定ェ!」
友人達はさっさと話をまとめてしまった。
「灯色や。行っておいで」
三坂が灯色の頭を撫でながら微笑んだ。
「本はまた明日読めばええ。せっかくの誘いなんじゃけ、遊んでおいで」
「…はい」
灯色が頷いた。
三坂に見送られて、一行は出掛ける。
「楽しみだね!」
七基が言った。
「そうですね。僕、カラオケって初めてなんです」
灯色が言った。
一同が唖然として、灯色を見た。
「えっと…それ、マジ発言?」
「本当に初めてなの?」
「…え?はい。初めてです」
灯色がきょとんとする。
「えっと…まさか、カラオケがどういうものかも知らなかったり…?」
幸恵が問う。
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