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「何だか、ほっとしました。可笑しいですよね。居候の身で、こんな事言うの…」
「此処が家じゃよ、灯色。好きなだけおればええ」
三坂が笑った。
「此処に帰って来てくれるだけで、儂は幸せじゃけ」
そう言って、お茶を飲む。
「ありがとうございます」
灯色は言った。
「僕も…帰る場所がある事が、とても嬉しいです」
本当に嬉しそうに呟く。
「それは嬉しいの。所で、灯色は夕飯済ませたかね?」
「いえ、まだです」
「じゃあ、夕飯にするかの。灯色や、手伝ってくんろ」
「はい」
灯色は笑顔で答えた。
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