学校の怪談

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「良かった~!景ちゃんが一緒なら安心だよ」 「まぁ。そう言ってもらえて嬉しいわ」 景子が微笑む。 「男子は?」 「あ、俺!俺が一番!」 そう言ったのは、羽竹恭也という活発な少年。 イギリス人のクオーターで、明るい茶髪に青い目をしている。 「よろしくな!」 恭也が笑って言った。 「七基さん可愛いし、鷹山さんも美人さんだし、福眼だねぇ!」 「あ、ありがと…」 七基が苦笑する。 「手を出したら制裁が待っていてよ?」 景子が無表情で呟いた。 「あははっ。心配無用!そんな度胸は無いから!」 「無駄に高いテンションね」 「でも、ちょっと助かるかも。羽竹くんがいれば、幽霊逃げて行きそうだし…」 「馬鹿馬鹿しい。幽霊なんて非科学的なもの、いるわけないじゃないか」 そう言ったのは、金谷と言う真面目が取り柄の少年。
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