学校の怪談

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「お…驚かさないでよぅ」 七基が半泣きで言った。 「すみません」 灯色が謝る。 「誰?七基さんの彼氏?」 恭也が七基に問う。 「友達だよ」 「突然、すみません。立花灯色です」 七基が答え、灯色が恭也に言った。 「俺、羽竹恭也!大勢の方が楽しいから、乱入大歓迎!」 「ありがとうございます」 「知り合いでも、生徒以外の人間を校内に入れるのは…」 「はいはい。金谷の言う事は気にせず、再度出発~!」 金谷の言葉を遮って、恭也が歩き出す。 「失礼な奴だな!君は」 金谷が恭也に文句を言う。 「学校って、怪談多い割に、あんま遭遇しないよなぁ」 「ゆ、幽霊なんかいる訳ないだろう!」 金谷が怒鳴った。 「あら。いないなんて、どうして断言出来るの?」 景子がくすりと笑う。 「幽霊はいるんだよ!私だって、いないなら怖がったりしないよ!いるから怖いんだもん」 七基が言った。 「幽霊は一概に怖いものと言うわけでは無いですよ」 灯色が言った。
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