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幽霊なんかいないと思っていても、そう見えてしまう事は、無きにしもあらずだ。
人間は未確認のものに、恐怖を感じる生き物だから。
「たった一つの物事から、連想してしまうのも人間の性ね…」
景子は言った。
「景ちゃん…何か凄い便りになるね」
「だな。冷静な判断、俺らには無理」
「え。今、何気に俺らってくくった?確かに私も無理だけどさ」
七基が不満気に、恭也を見た。
「悪い悪い。取り合えず、此処から逃げようぜ?」
「そうね…」
三人は体育館を駆け出る。
「そう言えば、怪人いつの間にかいなくなってたね?」
「本当だ。つか、鷹山さんの話に気を取られてて、存在忘れてたな。恐怖の対象にされなくなったから、消えたんじゃね?」
結構、暢気に話ながら歩く。
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