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満月だったあの日、
私は泣いていた―。
月明かりが強すぎて
弱い星は輝けない。
まるで私みたい―・・。
そんな風に感じていた。
月明かりに負けない星は
自分たちの仕事を押し付けて帰ったみんな。
面倒事はいつだって私の役目。
やったからって誰から褒められるわけでもない。
やって当然の理が出来てるから。
いいんだ、別に。
そう思ってたはずなのに・・
あの日の満月はそう思わせてくれなかった。
自分の惨めさを月明かりに暴かれ、これまで蓄積された鬱憤が爆発した。
気付いたら、大粒の涙が零れ出した。
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