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「こんなぶっちゃけトークしたしね~普通は徐々に知ってくもんだよぉ。真緒ったら~」
あははと美香子が笑う。
「さっきの過去の話…友達に言ったの初めてだよ。自分にビックリ」
美香子はそう小さく呟いた。
「イメージと違ったっていいじゃん。真緒って鈍いから言うけど、真緒と友達になりたい人、いっぱいいるよ。よく話しかけられてるじゃん?」
「友達になってみたら?本当の自分を知られて、もし離れられたとしても。傷ついたっていいじゃん。」
美香子が微笑んだ。
「傷ついてなんぼだよ。何度でもはい上がれば良いんだよ、真緒。いつか宝物になる日が来る、きっと」
再び涙がポロリと落ちた。
初めて本当の友達ができた。
いつも一定の距離をおいてたから。
体が温かい…
心も温かい…
じんわりと温まっていく。
ありがとう美香子。
すぐには無理だけど、こうやって本当の友達が増やせていけるように勇気出すよ。
少し考えを変えるだけで、周りを見る目が明るくなった。
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