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授業が終わり、急いで部室へ向かう。
「あっ」
私は昨日の事を思い出した。
菅原先輩に偉そうな事をつい言ってしまった。
先輩、生意気な奴だとか思ってるかなぁ…
何であんな事を言っちゃったんだろう…
私は重い足どりで更衣室に入った。
テニスウェアを着て短パンを履く。
下ろした髪を一つに結ぶ。
これで部活の私の出来上がりだ。
準備が出来た後ラケットや飲み物を持ってコートに向かった。
周りを見渡すと、まだ菅原先輩の姿はなかった。
私は心なしか安心して、一息ついた。
それから女子が数人集まっている方に足を向けた。
その時、いきなり背中にドンと衝撃が走った。
その衝撃で私は前につんのめり、奇声を発した。
驚いて振り返ると、笑いを必死にこらえてる菅原先輩が立っていた。
それで全てを理解した。
「せっ先輩…今、体当たりしました?」
私は自分の背中に触れた。
その言葉を聞いた途端に先輩は吹き出した。
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