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フーマの身体から青白いオーラが見えはじめた。
「何だ、そのオーラは!!?」
「…今から俺の技はすべて一段階進化する!!」
「進化だと…?」
「そうだ。それじゃいくぜ!!」
フーマは手を挙げた。
「…聖なる清き水よ…、我に進化した氷の力を与えたまえ…!!」
すると、大気中の水がフーマの手に集まってきた。
「…"MEGA"氷剣!!」
「…剣がオーラを帯びただけで、特に何も変わってないではないか!!」
「ふん…!!」
フーマはドーランを狙って剣を振った。
しかし全然届いていない。
「何も変わっていないでは…。」
いきなりドーランの右腕が凍りついた。
「!!…何が起きたんだ…!!?」
「教えてやろう…。俺の武器には50メートルまで届く衝撃波を飛ばすことが出来るようになったんだ。さらに、その衝撃波に当たると凍ってしまうんだよ。だからこういう風に…。」
フーマは剣を振った。
すると、次はドーランの左腕が凍りついた。
「わかったかい…?」
「くっ!!ならば距離をとって戦うまで!!」
ドーランは天井を突き破り、空高く飛び上がった。
「ここなら衝撃波は届くまい。」
「…ずいぶん高くまでいったなぁ。でも、残念でした…!!」
フーマは両手を挙げた。
「聖なる清き水よ…、我に進化した氷の力を与えたまえ…!!…"MEGA"九頭氷龍陣(クズヒョウリュウジン)!!!」
フーマから九頭の氷の龍が現れ、ドーランに向かって飛んでいった。
「もちろん、その龍一つ一つからも衝撃波は出てるよ!!」
「ぎゃぁぁ…!!」
空からドーランの叫び声が聞こえてきた。
そしてドーランは大きな氷の固まりになって降ってきて、地面にぶつかって割れて消滅した。
「勝ったぁ…!!!」
こうしてフーマ達はドーランとの勝負に勝利したのであった。
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