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私は上機嫌でビルを出た。 「こんにちはー!」 挨拶して来たのは、胡散臭いスーツの男。 「お姉さん、体の悩みとか無いですか?ダイエットとか、興味ありませんか?」 いきなり失礼な奴だ。 私はキッパリと言った… 「全く悩んでません。」 男は、鳩が豆鉄砲喰らったような顔をしている。 「どうせ、エステとかの勧誘でしょ?私には必要無いんで…では、失礼。」 私は、今の自分に満足してるの。 ノルマの為だからって、必要無さそうな人くらい分かるでしょうに…必要そうな人にだけ声掛けろっつーのよ。 私はツカツカと歩き、人波をかきわけ、電車に揺られて地元に帰った。
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