3367人が本棚に入れています
本棚に追加
「よし、少しは良くなった。」
少しはって竹村、あんたねー…
文句の１つでも言ってやろうと思ったのに、鏡に映った私は、竹村の言う通り、少し良くなっていた。
「眉毛って、顔の印象を決める大事なパーツだから、綺麗に手入れしてあげないとね。」
にっこり微笑む竹村に対して、私は照れくささを隠すように、ぶっきらぼうに言う…
「ありがとう。」
満足気に頷く竹村からは、悪意は全く見受けられない。
この人は、今の私にとって必要な人だと、本能的に感じた。
最初のコメントを投稿しよう！