気になんてならない

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大学の夏休みは長い。 夏は恋人達のムードを最高潮にしてくれる季節だと思う。 海、花火大会、お祭り。 今年はどんな夏になるのかな…なんて、毎年ワクワクする季節。 「今年も海行こうね!咲良(サクラ)と莉実(リミ)も誘ってさ!」 夏休みに入る直前の休日、愛美は夢芽の家で夏休みの計画会議なるものを開いていた。 咲良と莉実は高校からの付き合いで、高校を卒業してすぐに二人は就職した。 咲良は上場企業でバリバリ働くキャリアウーマン。 莉実は若者向けのファッションを扱うセレクトショップで、大好きな洋服に囲まれて働いている。 卒業してからは以前と比べると会う機会は減ったものの、予定が会えば四人で遊んでいた。 「そーだね!あ、今メールしてみよっか。」 夢芽がケータイをとりだして二人に同じメールを一斉送信した。 『今年も四人で海いこう🎵暇な日おしえて(^O^)/』 それからトントンと話は進み、四人で海に行く日にちも決まり、あとはその日を待つだけ。 よーし、楽しむぞー! …のハズだった。
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