君が好き
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カノンだ。そう思った瞬間、麻美の目から涙が流れた。 カノンは麻美と裕次郎の思い出の曲。 裕次郎が麻美を想って弾き、そして永遠を誓った…そこからありとあらゆる思い出が、フラッシュバックのように麻美に降りかかる。 「ふっ…ゅっ…ぅじ…ろ…ぉっ……ぐすっ…」 小さく、しかし強く呟いた。 決して届かない想いをのせて。
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