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「で、何で別れちゃったのよ?」
と由貴が眉間にしわを寄せてきいてきた。
「なんかね…ピアノに集中したいからって。」
「はぁあ!??なにそれえ!!」
「だから声おっきいって!」
由貴は相当怒ったらしく、さっきにもまして、声を荒げた。
「男なら両立させろっての。はぁ…自分から告ったくせに……で、麻美はどうするのよ?」
「…とりあえず、定期演奏会が終わるまで待つよ。」
「…そ。まぁ麻美がそういうなら良いけど。あたしはいつでも話聞くからさ、辛くなったら言いなよ?」
由貴は若干不服そうな顔をしつつも、納得したみたいだ。
麻美には少し寂しそうな笑顔を浮かべ、
「由貴…ありがと。」
といった。
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