古事記の間。

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オオナムチが根の堅州国へと辿り着くと、スサノオの娘であるスセリビメが出迎え、このスセリビメはオオナムチを見るなり一目惚れしてしまい、お互いに目合(まぐわいと読み、目配せという意味のようです)をし、結婚してしまいました。 そして、スセリビメはオオナムチを父・スサノオの元に連れて行き、結婚した事を告げると、スサノオはオオナムチを見込み、数々の試練を与えます。 スサノオは蛇の間・ムカデの間・蜂の間といった具合にオオナムチを部屋に閉じ込め、火攻めにしますが、オオナムチはスセリビメの助けもあり、全ての試練を乗り切ります。 そして、スサオノが一息ついてウトウト眠っている間にオオナムチとスセリビメは、根の堅州国からの脱出を開始します。 これに気付いたスサノオは、二人を追走しますが、二人は無事脱出に成功します。 スサノオもすんなりと二人の追走を諦め、オオナムチに対し「兄弟神(ヤソガミ)を追放し大国主となり、我が娘を妻とし、出雲の大神となれ」と祝福の言葉を授けました。
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