始まり

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始まり

キーンコーンカーンコーン お昼のチャイムがなる。それ、戦争だ! あたし小林りか。高2も例外じゃない。お弁当片手にダッシュした。 「白鳥くん~」 「かずまく~ん」 それぞれの黄色い声援を受けてこっちにくるのは白鳥一馬くんである。さわやかな汗、それにいい匂いもする。みんな思い思いの弁当やらタオルやら、飲み物やら持っていく。 「ありがとう」 そう彼は校内唯一の人気者なのだ。
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