38人が本棚に入れています
本棚に追加
崩れ落ちる井本を受け止めた
「藤原ぁ…痛い…」
「井本!すぐ救急車呼ぶからな!!」
「ダメよ、死ななかったらどうするの」
机にあった俺と井本の携帯を手に取り
井本の携帯をバックに入れた
俺の携帯をいじりながら
井本を一瞬見たかと思うと
ニヤッと笑った
「あ、こうした方が死ぬか」
井本の腹に刺さっているナイフを
勢いよく引き抜いた
「ああぁあぁッ!!!!!」
「やめろやああぁあああぁ!!!!!!!!お前が殺したいの俺やろ!!!何で井本やねん…何で井本こんな目に遭わすねん!!!!」
「玄関開けたらいたんだもん。あなたの家に来たのに一番憎い井本さんが…だから刺しちゃった」
「お前頭おかしいわ…」
「それくらい藤原さんのこと好きだったんだよ?」
「なら…何で俺の悲しむことするん…」
「私じゃない人と幸せになるなんて許せない…だったらこの手で殺した方がずっとましでしょ」
ケタケタ笑いながら
ナイフの先をこちらに向けた
最初のコメントを投稿しよう!