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  崩れ落ちる井本を受け止めた   「藤原ぁ…痛い…」   「井本!すぐ救急車呼ぶからな!!」   「ダメよ、死ななかったらどうするの」   机にあった俺と井本の携帯を手に取り 井本の携帯をバックに入れた   俺の携帯をいじりながら 井本を一瞬見たかと思うと ニヤッと笑った   「あ、こうした方が死ぬか」   井本の腹に刺さっているナイフを 勢いよく引き抜いた   「ああぁあぁッ!!!!!」   「やめろやああぁあああぁ!!!!!!!!お前が殺したいの俺やろ!!!何で井本やねん…何で井本こんな目に遭わすねん!!!!」   「玄関開けたらいたんだもん。あなたの家に来たのに一番憎い井本さんが…だから刺しちゃった」   「お前頭おかしいわ…」   「それくらい藤原さんのこと好きだったんだよ?」   「なら…何で俺の悲しむことするん…」   「私じゃない人と幸せになるなんて許せない…だったらこの手で殺した方がずっとましでしょ」   ケタケタ笑いながら ナイフの先をこちらに向けた  
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