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  「もう無理じゃない?」   「うるさい…っ!!」   白いシーツが瞬く間に 赤く染められていく   「まあ…頑張れば?もうすぐあなたも私が殺すんだけど」   殺される ほんまに殺される   何で俺たちやねん 神様はおらへんねんな 生まれて初めて絶望した   「ふ…じぁ……ら………つめ…た…」   「…え……?」   俺は涙を流していた 頬を伝って井本に落ちていた   「ゴメン…」   「な…かへん…で……俺…生きる…から…」   「あっ…当たり前やろ…!漫才やったり冠番組持ったりまだやりたいことっ……だらけやのに…!!!!!」       「藤…原……好き……」   「俺も…俺もやで井本!!だから死なんでくれ!!」   「うあぁああぁぁあああ!!!!!」   女がいきなり 叫びながら立ち上がった その目は怒りに震え まさに人殺しの形相   「私の前で…もう嫌…死ねええぇ!!!!!!」   ナイフが俺の首へめがけて ふり下ろされた       「ぐああぁあっっ!!!!!!」  
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