この理不尽な要求に逆らえません。

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そして、リムジンから降りてきたのは何処のSPだと突っ込みたくなるスーツの男達。 黒塗りのリムジンから登場するという、まったく期待を裏切らない彼等は、何か写真が貼り付けられた資料を片手に周りを見渡す。 そしてその視線が杏璃に止まった。 初めは何かの間違いだろうと思ったが、スーツ男達の足は間違いなくこちらへ向かってくる。 「杏璃…あの人達、コッチくるよ!!」 ナチが杏璃を揺さぶる。 そうしている間にスーツ男は杏璃の目の前に立った。 「佐々雨杏璃様ですね。お父様からは了承を得ておりますので、ご同行願います。」 一瞬耳を疑った。 .
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