0人が本棚に入れています
本棚に追加
夜の街
道路には
車も走っていません
街灯が
煌々と道を照らしてます
白い光の下
微かに
電気の音が聞こえます
橙の光の下
なんだか
半分夢に
足をいれてしまった
そんな気分です
ふわふわ
歩いていきます
駅から
がらがらと
スケボーの音が響いてます
その近くで
音楽が鳴っています
お姉さんと
お兄さんたちは
夜
スケボーの練習と
ダンスの練習をしています
僕を見つけると
お兄さんが近寄ってきました
子供が
何をしているのかと
聞いてきます
僕は
持っていた
メモ用紙に文字を書きます
『ねむれなくておさんぽ』
家はどこかと聞かれて
指であちらと答えます
お兄さんたちが
いつの間にか
僕を囲んでいます
なんだか悪いことを
してしまったようです
『おうちかえる』
そう書いて
僕はまた歩き出しました
一人
ついてきてくれました
何故
話さないのかとか
何故
こんな時間に
外に行こうと思ったとか
色々聞かれます
全部
書いて答えました
家までついたら
また来ても良いと
言ってくれました
僕は泣きながら
『ありがとうございます』
そう書いた
紙を渡しました
お兄さんは
頭を撫でてくれて
僕はもっと
泣いてしまいました
声を出さずに
泣きじゃくりました
お兄さんに
迷惑がかかると思い
頭の手を
そっとどけて
僕は家に入りました
部屋から
外を見たときには
もういませんでした
明日も
行きたいなと
そう思いながら
まだ
暗いうちに
学校にいく準備をして
祖母が起きてから
学校へ登校しました
最初のコメントを投稿しよう!