75人が本棚に入れています
本棚に追加
/79ページ
お父さんが癌で亡くなって一ヶ月。
小林由美と由美の母は電車で神奈川へと向かっていた。
お父さんは銀行員で家族三人を十分養えるほど、それなりの収入はあった。
しかし、お父さんが亡くなってからは専業主婦だったお母さんと暮らしていかなければならなかった。
そのため、由美と由美のお母さんは経済的な理由で由美のおばあちゃんの家で暮らすことになった。
由美は一人っ子のせいもありとにかく地味だった。
前の中学では存在感0。
むしろ由美が転校した事にすら気付く人は何人もいないだろう。
最初のコメントを投稿しよう!