君と、君の住む世界と、君の住む世界での僕との出会い

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そっと目を開ける 陽がまぶしい 「大丈夫ですか?」 目の前には心配している顔・・・  はっ? 「ィーブ……イ!?」 「え、あ、はい。はじめまして。イーブイの宇唄(うた)といいます」 笑顔で自己紹介をする目の前のポケモン 「いや、なんでポケモンが喋る……?」 「?」 彼女は言われた言葉の意味が分からないのか首を傾げる 夢なのだろうか 周りは森 今、自分達が居る所は少し開けた場所だった 「えーと、あの、こんな所で寝ていらっしゃるから具合が悪いのかな、と思ったのですが…、大丈夫ですか?」 「いや、大丈夫だが…」 「あの、あなたはワニノコさんですよね?」 ? 無邪気な問い しかし意味が解らない 「いや、俺は人間……」 「インゲン?」 「……いや、だから」 無意識に身振りをつけて説明しようとした すると微かに違和感がある 手を見る 嘘だろ………? 「俺………、ワニノコに、なってる…?」 「ワニノコさんですよね?」 ありえない 「あの、お名前伺ってもいいですか?」 「ん?あぁ、…――」 続けての無邪気な問い しかし… …名前? ………思い出せ無い………? 突然頭に痛みが走る 「っ…」 「!あのっ、お顔真っ青ですよ?本当に大丈夫ですか?」
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