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そこに居たのは一匹の蝶―バタフリーだった
オロオロと動き回っている
「どうされたんですか」
「あぁ!私の、私の、む、息子がぁ、」
なにやら混乱している
「お、落ち着いてゆっくり話して下さい」
「目を離した間に、息子がいなくて、地震が、あの子は地震、凄く苦手で、」
顔は青ざめて、今にも溢れんばかりに目に涙を溜めている
「さ、探すのを手伝って下さいませんか。あの子、何処で怯えているかも、あぁっ」
「勿論です。お母様は空からお願いします」
「あぁ、ありがとうございますっ」
バタフリーはふらふしながらもら空へ飛び立った
彼女がこちらを見る
とても真剣な顔
「氷夜さんも一緒に探して下さいますか?」
「あ…、ああ、行こう」
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