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「未確認生命体四号、この世界の仮面ライダーはそう呼ばれているらしい。」
士は写真館に置いてあった新聞記事を夏海に見せる。
その記事には確かに未確認生命体4号について書かれており、添符された写真には仮面ライダークウガの姿が写されていた。
「私たちの世界を救うには、9つの世界を巡らなければいけない…でも…ここで何をしたらいいのか……。
ところで士君、なんですかその格好は。」
話が一段落つくと夏海は士の服装について問いかける。
「巡査、門矢士しかも未確認生命体対策班。」
「あ、本当。」
対する士もやっとかと言わんばかりに、自慢するかのよう夏海に警察手帳を押し付けてはそれを見せつける。
「この世界での俺の役割らしい。」
「役割?」
「この世界で何かをやらないといけない。
警官で、しかも対策班になってるって事はグロンギと対決してみろってことだろ。」
「そんな簡単な事なんでしょうか。」
士は夏海にそう伝えると玄関から光写真館を出ていく。
そして写真館の外に置いてあるバイクに乗るとそのまますぐにどこかへ走り去ってしまった。
「どこですかここ!」
夏海も士を追い外へと向かうが周辺の建物が先ほどまでいた夏海の世界とはまるで違っており、本当に自分達が違う世界に来たのだと夏海は再確認させられるのであった。
「ん…なんだこれ?」
士は自前のバイクで駆けているとポケットに何かしらの違和感を感じそれを取り出す。
ポケットには通信機のような物が入っており士がそれを取り出すと同時のタイミングで通信が受信される。
〔全署に連絡。
未確認生命体B9号の居場所は、瀬戸川区のセントラルアリーナ。周辺各局は特別な指示がない限りアリーナの約3キロの住民の避難誘導に当たってください。
繰り返す。〕
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