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セントラルアリーナ、ホール
「…。」
「…。」
一条はB1号に銃口を向ける。
ホール内の電気音が聞こえるほど静寂なその場で2人はただ互いを見つめ合っていた。
そしてB1号がその場を見納め立ち去ろうとすると一条もまた拳銃の撃鉄を下ろし背を向ける彼女に引き金に付着した人差し指に力を込める。
「ふ…っ!」
「な…!」
一条が引き金を引こうとしたとき断裂弾によって地に倒れていたB9号が起き上がり、そのまま一条の首を絞めながら彼を押し倒す。
「ぐ…あ…っ。」
一条は首を絞められられ力の限り抵抗するがB9号の腕力には適わない。
B1号の立ち去る姿を目にするも一条はどうすることもできなかった。
そしてB9号は一条を観客席からホールの中心、ステージへと投げ飛ばす。
投げ飛ばされ一条は痛み苦しみを感じる中B9号はそんな一条の気持ちを知るよしもなしにステージへと降り立つ。
「…。」
B9号は自分の首もとに着けられた装飾品を一つ引き抜く。
B9号がその装飾品を手にするとそれは巨大化し一振りの剣へ変化する。
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