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「なんかバカにされた気がする・・・」
「誰にだい・・・?」
「作者」
「メタ発言はやめたまえよ、水野君」
所変わって校門。
啓太と桐夏がなかよ~くする場面を演出すべくたっぷり時間をかけて飲み物を選んできたトーヤが、そこに立っていた。
いや、立ち止まっていたというべきか。
トーヤの目の前には
警備員の制服に身を包んだガタイのいい男が
まるで餌へとひた走る鼠を捕獲する粘着シートのごとく立ち塞がっていたのである・・・!
「あなたは・・・!
身長185cm体重100kg体脂肪率8%!
宿直室を陣取りこの学園の全警備を取り仕切る番人!
その筋骨隆々の肉体と異常に悪い人相からは想像もできないフレンドリーさで学園生徒には大人気!
本校専属ただ一人の警備員!
つい三日前に24歳になった大山倍鷹(ますたか)さんじゃないですかぁ!!」
「懇切丁寧な説明を有難う!
だからと言って逃がしはしないがな!!」
筋肉の鎧に覆われた巨体がじりじりとトーヤに迫る。
「北校舎五階・アルバム室の無断占拠、さらに職員用のセキュリティパスの偽造!
まだまだ余罪はあるぞ!今日という今日は引っ捕らえてブタ箱にぶち込んでやる!!」
「この前のときと台詞が一字一句変わってません!すごいです大山さん!」
「そこは突っ込まないでくれよ」
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