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盛大に取り乱した啓太が落ち着いた頃、トーヤは見終わったアルバムをぱたんと閉じた。
「ふぅ、落ち着いたぜ」
「好きですならともかく、愛してますって、引くよね普通」
「あばばばばばばば」
トーヤはどSであった。
「ほんと、啓太は精神が弱いなあ」
「トーヤが最近意地悪です、助けて神様」
「で、それが誰かわかんなかったから聞きにきたってわけ?」
「そゆこと」
「仕方ないなあ・・・特徴は?」
「黒髪ロングのポニーテール!B90はかたいグラマラスボディ!グラマーでありながらスラッとした美しい太もも!整った顔立ちにちょっぴり吊り目!!さらに・・・」
「そこまででいいっ!ていうか誰もそこまで聞いてない!!最初の二つでもうわかったしさ!」
「えー」
「そんなこと口走ってるようじゃ・・・またフラれるよ?」
「うわぁぁああぁ!!!」
「・・・日暮さんのことがどんだけトラウマなんだ・・・」
「まあ三年で黒髪ロングでスタイルいいっていったら3-Aの久藤桐夏さんじゃないかな?」
「お前の人脈の広さにはビビるな、ほんとに」
「そんなに広くないさ。一日中ここにいると、アルバムで自然に覚えるんだよ」
「へぇ」
「まあ久藤さんはよくここに来るんだけどね」
「ちょおっとまったあああ!」
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