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「なんで僕は首を締められてるんだ、なぜだ。」
「俺の知らないところであんな美少女と逢い引きしてただとぅ!許せん!許せんぞおお!」
「逢い引きって・・・一緒にアルバム見たりするだけだよ」
「ふぉおおおおおお!?二人しかいない空間で、一緒に築いてきた愛の歴史を紐解いたりしてるのか!?してるんだな!!」
「学校のアルバムだよ!なんで築いてもない愛の歴史がアルバムになったりするんだよ!しないよ!てか離しで!ぐ、ぐるじいっ」
「学校のアルバムでもいい!そのポジション、かわってくれぇぇぇ!」
啓太の嫉妬の炎が最高潮に達し、トーヤの顔色が土気色に染まりだした瞬間、アルバム室のドアからノックの音と、人の声が聞こえた。
「なんだか相当取り込んでいるようだけど、入っていいかい?」
第三者の登場に驚いた啓太はトーヤを咄嗟に解放した。
酸欠状態のトーヤは思いっきり息を吸い込む。
「す~っ・・・
げほげほっ!」
そしてむせた。
「大丈夫かい・・・?」
「気にしないで・・・。あ、入っていいよ。
久藤さん」
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