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啓太とトーヤが小学生のころ、トーヤの家に啓太が遊びにやってきた。
トーヤの家は近所一帯では非常に珍しい「刀屋」を営んでいる。それも包丁などの身近な刃物は一切扱っておらず、正真正銘の日本刀専門店である。
もうお分かりいただけただろう。
啓太は見事に刀屋をトーヤと読み間違えたあげく、一気に同級生に普及させてしまったのである。
刀を「とう」と読めるのに、「かたな」と読めないなんてありえるのだろうか?
啓太がバカなのだろうか?
多分バカなんだろう。
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