忘れられない人

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もう…彼はしゃべることさえ出来なくなっていた。 転移が見られた肝臓がんは、押さえれば手で触れるくらいに大きくなり、全身は黄疸が強くなり完全に土色…、顔は骸骨のように痩せ細り、腹水が溜まったお腹はカエルのように大きい。 もう昔の面影は完全に消えてしまっていた。
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