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「はい…」
真央が返事をする…
俺はもう一度名前を呼ぶ。
「真央!!」
「はい!!」
俺が握った手を引くと真央が立ち上がり、俺に抱き付く…
「キャー♪大胆ー!」
クラス中からざわめきや、ひやかしの声が上がる…
「やっと…思い出したか…このバカヤロっ!」
俺の耳元で嬉しそうに囁く真央…
「ああ…ごめんな…もう離さない…一緒にいような…真央…」
「うん…」
涙が真央の頬を零れて落ちた…
何度も何度も…
零してきた真央の涙…
けど…
今までの涙とは違う…
幸せだから零れた涙だった…
「ちょっと!宮崎さんっ!」
みつきちゃんが顔を赤くしながら真央を呼んだ…
「ここ教室なんだし…その~」
もじもじとするみつきちゃんにクスッと笑う俺と真央…
「確かに…ここじゃマズいか?屋上に行こう!」
「うんっ!!」
俺と真央は手を繋ぐと、2人で教室を駆け出していく…
「あ、宮崎さんっ!もうすぐ先生が来るわよっ!」
みつきちゃんが叫んでいた…
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