僕たちの物語…

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「お願い…私たちを…幸せにしてください!」 指輪は緑の光を放つと屋敷中を光が包んだ… これは後から、知ったことだったのだけど… 指輪は『グリーンアイズ』別名『パンドラの指輪』と呼ばれる物だった… 古のその昔…神から「開けてはならない」と言われた箱を開けてしまったパンドラは、人間界に『不幸』をもたらせてしまった… その罪からか、パンドラは唯一箱に残されたものを指輪に詰めたのだった… 「人に幸せになってほしくない…と言っていたゼウスが最後に箱に詰めたものがまさか…な…」 そう… 指輪の効果を知っていた裕太くんが最後まで使わなかった理由… それは… 判らなかったのだ… パンドラの箱から飛び出したのは『不幸』ばかりだった… しかし巷では、箱にのこった最後は… 『希望』…だったのではないか? と、ずっと言われていた… しかしゼウスは人間を幸せにしたくない。 と言っていた為、最後の1つも『不幸』の可能性が強い… と言われていたのだ… つまり… 誰も箱に残った、最後の1つが何だったのか… 知らなかったのである。
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