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屋上は暖かかった…
「ん~いい天気~」
嬉しそうに背中を伸ばす真央…
「真央…もう大丈夫なのか?もう…悪魔になることも、頭痛をすることもないのか?」
俺が言うと真央はニコッと笑い、俺の前に立つ。
「試してみれば?」
「え…」
そう笑うと、瞳を閉じて、つま先を上げる…
「んっ!」
そしてクイッと唇を出す…
「これは…キスをしろと…?」
俺がハハハ…と笑いながら訊くと、野暮なこと訊かないでよ!と言うかのように、
「ん~!ん~!」
と唇を俺に突き出したまま怒る…
「わ、判ったよ…するよ…行くぞ…」
俺の言葉に
「んっ♪」
と返事する真央…
「真央……」
俺はゆっくりと…
唇を押し付けていく…
………………………
長いキスを終え、唇を離すと、真央を見る…
真央が目を開ける…カワイイ黒くてキレイな瞳で俺を見る…
「…ず、頭痛や吐き気は?」
俺の言葉に首を横に振る真央…
「ないよ…」
「体に痛みは?だるさは?」
「ないってば…」
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