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ーそしてイブー
「パーティーに招待いただきありがとうございます!」
真央のクラスメートで友人のみつきちゃんが、コンビニで買ったお菓子を手に持ってやってきた。
「ご、ごめんねー、みつきちゃん。金田が強引に誘ったんでしょ?いいの?イブにウチなんか来て?」
俺が申し訳なさそうに言うと、みつきちゃんは笑顔で答えてくれる。
「むしろ、ありがたいくらいですよ!イブに1人のほうが寂しいから!」
アハハハと笑うみつきちゃんは、一見、冷たく見えるが、実は優しい女の子。
「みつきちゃん彼氏本当にいないんだ?不思議だなぁ…カワイイのに…」
俺が本当に不思議に思って訊くと、みつきちゃんは急に大人の目になる。
「あら……それって、ナンパですか?口説いてます?もしかして…あたし、お兄さんなら彼女になってもいいですよ…」
と言って、顔を俺に近づけてくるみつきちゃん。
思わず、ドキドキしてしまう。
「あ、いや!俺にはみつきちゃんは勿体無くて…」
慌てて手を振ると、みつきちゃんは笑った。
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