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「うまく、逃げましたね!それ正解ですよ。」
「は?」
俺が不思議がってると、みつきちゃんは俺の後ろをチョンチョンと指を差す。
「?」
なんだろう?
と振り返ると、真央が凄い目で俺を睨みつけ、右手には包丁を持っていた。
「な、なんだぁ!その包丁わっ!なにするつもりだ!お前は!」
「今、料理してたから包丁持ってただけよ~。嫌ぁね~」
コロコロ笑う真央。
「……あのさ……もし、さっきみつきちゃんの言葉に喜んでいたら……その包丁どうしてた?」
恐る恐る訊いてみる。
「ふっ……」
「なぜに鼻で笑うかーっ!答えろーっ!」
すると、ニコッと笑った真央は俺の目の前に包丁を突き出してきて……
「知りたい?」
と笑うのであった。
「ハハハハ……結構です……」
笑いが渇いている俺。
「さささ、みつき、入って入って!真実もすぐに来るってメールあったからさ!」
と言って、みつきちゃんを優しく迎え入れる真央。
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