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その後すぐに、真央が言ったように、真実ちゃんが彼氏の富永正人君を連れて、やってきた。
「真央ーっ!いっぱいお酒持ってきたからねー!」
「お久しぶりです。自分まで誘っていただきありがとうございます。」
元気な真実ちゃんと礼儀正しい正人君。
後は、言い出した張本人の金田だけだった。
「遅いな……アイツ……」
料理もある程度出来上がり、後は金田が来たら、乾杯をしてパーティーを始める予定なのだが、なかなか金田が来ない。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
「あ、金田からだ。」
携帯が鳴り、出てみる。
「もしもし?なにやってるんだよ?もうみんな来て待ってるんだぞ。」
『……悪い、今日行けそうもないや……』
「なんだと?お前がパーティーをやりたいって言うから、みんな無理して来てくれたんだぞ!どういうことだ!説明しろ!」
思わず怒鳴る俺。
『……姉ちゃんがさ…彼氏に振られたらしくて…泣いているんだよ……』
金田はお姉ちゃんのことが好きなシスコンだ……
同じく妹が好きな俺にはそれだけで十分解った。
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