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それは逃げるように去った時と同じ様にまた何気ない日々から彼が大切な存在であることに気づいたのです。
もう迷いもなく
彼だけしか見えない状態でした。
働いていた場所へ辞めると伝え、一ヶ月後に辞めました。
お世話になった知人へ挨拶をし、家の管理人さんに旅行へ行くと伝えこの町を後にしました。
向かう先は二人で住んでいたマンション。
そこにしか望みが見えない。
いなかったら…
マンションの階段を一段、一段
上がるにつれ不安が増していきました。
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