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『……詳しい説明を求めます。』
たっぷり五分ほど沈黙してようやく絞り出した小町の言葉に、四季映姫は淀み無い動きで自分の鞄から一枚の紙を差し出した。
『……なんですか?これ。』
『辞令です。』
再びお茶をすする四季映姫から紙を受け取り目を落とす。
そこには
【辞令。四季映姫・ヤマザナドゥ。この者は終業後の生活場を、小野塚小町の家とする。】
と、書かれていた。
小町が読み終えるのをまって四季映姫が口を開く
『そういう訳なのでよろしくお願いしますね。小町。』
此方の気も知らずニコリと笑って見せる上司に対して、小町はガクリと肩を落とした
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