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『あのぅ…四季様?』
『小町。あと二分ほどお茶を飲んでから行きましょう。それが今あなたに出来る善行です……。』
どんな善行だ。
いつもの決め台詞も床に涙目でへたりこんでいてはイマイチ迫力に欠けているし。
『四季様……もしかして、足、しびれたんですか?』
にやにやしながら声だけは心配そうに問う小町をムキになったように睨み付け
『そんな事はありません!ほら、この通りでっ!~~~~~~っ!』
強気に言い放ち、ダンッ、と片足をついた瞬間全身を総毛立たせてそのままの表情で硬直する四季映姫
『えーと…大丈夫ですか?四季様。』
さすがに心配になった小町が声を掛けると、なんとも言えない普段の四季映姫なら決して見せないような情けない顔で黙って首を横に振った。
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