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次の日…
霧島さんが魔術の実践で一応の成果を出し、修行が終わったので帰ると思っていたら。
『まだ9時か、ならもうちょっと知識とか教えてもらえたり…できない?』
『………本気でやる気だしてますね』
そんなこんなで彼女が隣の自宅に帰ったのは、深夜の11時半だった。
おかげで寝付きが悪い俺は、眠るまで時間がかかってしまい、結局は4時間程度しか睡眠が取れず、今朝は頭が霧がかかったようにボウッとしている。
『ふぁ~……ねむい…』
半分寝てるかのような顔をしたまま、バスに乗り込み学校へ向かう。
ちなみに霧島さんは俺の通う学校よりも、さらに遠いので1時間は早く家を出なければならない、しかもバスの進行具合によっては遅刻ギリギリの場合もあるらしい…
(霧島さんも眠気でフラフラしてそうだな…)
俺はバスに揺られながらぼんやりと、そんな事を考えていた…。
(うーん!昨日は魔術を成功させられたし、さらに魔術の知識も教えてもらえて最高だったわ~!よっし!今日もガンバロ)
霧島さんはバスから降りて、さらに一キロは先にある学校へと歩きながら、8時間は爆睡したような爽快な笑顔で昨夜の事を思い出していた。
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