次の日…

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しばらくして怒りが収まったのか、蹴り付けるのをやめて、金髪バカ女が偉そうに言い放つ。 『今日はこれくらいで許してやるか…でも忘れんな!明日は必ず三万は持ってこいよ!でないと…分かってるよな?』 『……………』 何も聞こえなかったが、もしかして頷いたりでもしたのだろうか? 三人組のバカ女共はケラケラ下品に笑いながら、立ち去っていった。 『…くっ…』 (ん?) 少しして階段の影に居た女子が起きがったのか、小さな苦痛の声を上げながら、影から出てくる、女子は壁に寄りかかりつつ歩いてゆく。 『………………』 その後ろ姿を見て、とりあえず気がつかれないよう、こっそりと後を付けてゆくと保健室へ入っていった。 『怪我の手当てか…しかし、たびたびに保健室へ怪我の治療をしに行ってたとしたら、先生があの子の置かれた境遇が普通じゃないくらい判る筈なんだが…』 俺は目を鋭く細めながら独語する。 (もしくは…見て見ぬふりか?) ニュースで良く聞くような問題が起ても教師側は『知らなかった』だ、他校だけではないだろう、あれだけ何人も教師がいるのだから…必ず腹黒い人間は居る。
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