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呪詛の力の大元は、その人間が「何かに対する憎む心」が根源となる、よって俺が制裁とばかりに呪具を用いても、些細な怪我をして済む程度だ。
『今日の状態で、あの女子が使ったら…まあ「重傷」…ってとこかな?』
もし女子が魔術に理解があり、俺の呪具を触媒に呪詛を使えば、遅かれ早かれ、あのバカ女共は相応の災いに見舞わされるだろう。
『だが、あの女子が魔術を信じるか?普通なら無理だろうし』
初歩的な基礎技術すら習得してないない人間が、魔術の真似事をした所で何の効果もない、呪具にせよ扱う為に最低限の知識が必要である。
『うーん…何かキッカケがあればな…』
何か、あの女子が魔術を信じるキッカケがあり、この呪具と僅かな知識を教えたら、あの子は助かるだろう…バカ女共はしばらく入院か、さもなくば再起不能になるかもしれない。
俺としては、あの手の人間はどうなろうが全く知った事では無い、仮に呪詛を用いて苦しめても、僅かな罪悪感すら感じない自信がある。
『だけど、あの女子まで何も感じないとは限らない…』
普通の人間なら呪詛で憎い相手が大怪我をした…とかなら恨みを晴らせてサッパリするかもしれないが、もし命まで奪ったら…どうだろうか。
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