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しばらくすると、またも356番台に玉だけ置いてあるではないか。
もしかしてと思い、おばちゃんに訊ねた。
「この玉……違います?」
おばちゃんは顔をしかめた。
「……だって、ぜんぜん出ないじゃないのよ。あっ……ちょっと待って!」
おばちゃんの打ってる台が「リーチ!」と鳴り、派手な発色を細かく刻む。
まるで暗い部屋でアニメを見る子供のようにおばちゃんの瞳を爛々と輝かす。
そして長いリーチアクションの末……。
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