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それだけでもいっぱいだというのに、夏美とばばは、二人揃ってそこへ野菜も並べようとしている。
その無理矢理さに文句を言うと、その倍以上の言葉が返ってくる気がしたので、仏壇の前に正座をした祐子は、そのまま手を合わせ、目を瞑った。
この仏壇にいるのは、祐子があったこともないご先祖さまばかりだ。
それでも、写真を見て、幼少時代に手を合わせていたので、なぜか知っているような、いつも見守ってくれているような気がする。
『ああ、祐子。お線香あげな。』
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