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ただ、遊んでいるときはよかった。 しかし、最悪の事態が起こりうることを脳裏に刻み込んでしまったのだ。 もしも、この仏壇の前でマッチが上手く擦れなかったら。 いつもより乾燥して火が大きくなり、祐子の手に燃え移ったら。 それに驚いて、慌てて床に落としてしまったら・・・。 全てが仮定に過ぎない。 しかし、その・・・まさか、~思わなかったというだけで、大惨事は起こりうるのだ。 いや、そうして起こると言っても過言ではない。
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